ユミソンコラム*SOMOSOMO*

「賑わい創りの道具や」がお届けするノロノロコラム
<< November 2008 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

プロジェクトの作りかた-基本編-

何かをするには、まずキッカケがあります。
こんなことがしたい。と思っても何もせずに月日は流れますが、どうしてもしたいことは、やっておきましょうね☆同じアホなら踊らにゃそんそん!です。

それをどーゆー風に実行するかはいろいろと方法があると思うのですが、今回は基本的な流れを書きます。

最初に出鼻をくじくような事を書きますが、ユミソンはプロジェクト管理の勉強をしたこともなく、ビジネスマンでもありません。中途半端に長生きしちゃった今までの経験と妄想が作った、「ユミソン基本モデル」を紹介しようと思います。

★コンセプト設計


「コンセプト」は「概念」ですが、今や日本語の方が外国語のように感じてしまうほどコンセプトという言葉は一般的になっていますね。わかってるとは思いますが、確認のために辞書(大辞林)で、コンセプトの意味をもう一度おさらいしてみましょう。

(1)ある事物の概括的な意味内容。

コンセプト設計とは「ある事物の概括的な意味内容を組み立てる」と言い換えられるかもしれません。わからなかったら、「”やりたいこと”って、自分にとってどんな意味や影響があるのかな?」と考えて、「それをやることは、どんな風にみんなは思うのかな、影響されるのかな?」という感じで考えて見てくだちゃい。
「これがカッコいいから!」と、目の前のことを追っていたら、結果的にとんでもない間違った方向に落ち着いていた…なんてことがないように、最初に「最終的にこんな風になっていたらいいな。」と、客観的に考えてみようね。という意味も含まれます。

ダサい人のファッションが、パーツはカッコよかったり悪くないけど、全体がチグハグだったりするのと、コンセプト設計を目先のものしか考えられないのは、同じかもしれません。全体を自分がどう見るのか、相手がどう見るのかを意識します。

コンセプト設計に必要なのは、「情報」。
あそこには、アレとアレがある。そこには、こんなことがある。そしてここには、この問題があって、あっちには、誰がいて…あの人は、これが得意で…今はこれが流行っていて、あの国はあんなことがあったから、世界ではこれがクローズアップされつつあるし…というバラバラな情報を洗い出したり思い出したり調べたりして、書き出してみます。

それらは、関係ないと思っていたら実は自分のやりたい内容に必要なことだった!なんて発見もあります。いろんな情報を知ったりつなげたりして、自分のやりたいことの意味をハッキリと認識します。

自分で納得するだけでなく、人に話せるようにまとめます。信用のできる人にプレゼンテーションをするのもよい方法だと思います。話すことで、自分が何を考えているのか再認識できて、強いコンセプト設計ができます。

★ストーリー設計


次は、どんな風に物事を進めればうまくいくのかを考えます。
コンセプト設計だけして、ずんずん作業を進めてしまうと、遠くばかりを見て、足元をすくわれて失敗してしまう可能性が大きいので、そこに行き着くのに必要な事柄、やり方、準備をします。

必要なのは「妄想力」です。
準備や注意や楽しみが満載の「遠足のしおり」を作る要領です。
特に一人じゃできないプロジェクトの場合、自分の頭の中だけでやり方を考えても、他の人がついていけなかったり、違うやり方を考えてたりして、同じ結果を目指しているはずなのに、ちぐはぐな会話やケンカになってしまうこともあるので、ストーリー(すじ道)をいくつか考えて、みんなで話しあったり、自分の中のもう一人の自分に相談したりして、落とし穴がないか確認してみましょう。
関わるみんなに「自分にとって、魅力的!」な、有利だったり楽しかったりするようなストーリが理想的です。
どの立場の人が、どんなことに魅力を感じているのかを想像して、それぞれの立場にあった、仕掛けを作っておけるかがカギとなりそうですよね。

★目標をたてる


これはやりたいことの最終的な目的ではなくて、達成感のあるわかりやすい目標を!立てましょう。
全体で一つの簡単な目標でもいいし、それぞれの立場の人に個別に立ててあげるのもいいと思います。
英語の勉強なら「今月は英単語を200個覚える」だったり、OLさんが「マクロを使いこなせるようなる!」といった達成感のある目標や、団体なら全体の達成感を作ることでチームワークを強化したり…と、一見、最終目的とは関係無さそうですが、プロジェクトには必要不可欠なものです。
「このプロジェクトにマジ興味ねぇ。」「プロジェクトって何?」なんて思っている人の「目標の達成感(ゲームをクリアする感覚)」や「自分に有利な事柄(たとえば、就職活動に有利になる、次のステップの一つと考えてる、お金がもらえるとか、モロモロのこと)」で動いている動力がとってもプロジェクト進行の助けになることもあります。

★最初に戻ってみる


で、ここまでくれば、あとは目的達成に向けて一直線!と行きそうですが、そんなに甘くないのも事実。
もう一度、最初のコンセプト設計が間違ってなかったか、ストーリー設計は脆弱じゃなかったかなぁ、目標に無理ない???なんてことを振り返って、チェックします。ヘンテコなところを発見しつつ、間違ったっていいじゃない、人間だもの。なんてどっかの居酒屋のトイレに貼ってありそうな標語をつぶやきつつ、プロジェクトの修正をします。

振り返ることで、めたんこ大きな失敗を回避します。
猛烈に一直線に走ってしまうと、最初からやり直さないと!と、言ったどうしようもない状況に陥る危険があります。
振り返れ!と書いていますが、最初のコンセプト設計がぶれないためには、自分を信用することが一番大切かもしれません(笑)。
自分を信用していないと、振り返るたびに間違いや不安要素ばかりが目に付いて、前に進めません。

そんなこんなで、プロジェクトは目的に向かって進みます。

★達成感を共有する。味わう!


お酒の弱いユミソンは、飲み会よりも食事会にして欲しい所ですが、プロジェクトが完了したら必要以上に喜びましょう。みんなでご飯をたべたり、江戸っ子なら一本締めでもしちゃったりして、達成感をキチンと味わうのは大切です。みんなで話し合ったり、笑ったり楽しんだりすることで、大変だった記憶をうやむやにし(笑)、次のステップに進む気力やきっかけにします。


ユミソンは、こんな偉そうなことをナゼか書いていますが、あまりうまくプロジェクトを進められるタイプではありませーん。あはは。
では!
売れない?展覧会の作り方 | permalink | comments(2) | -

日本・ブラジル交流年

今年は「日伯交流年」。日本・ブラジル交流年です。日本人がブラジルに移住して100周年目でもあります。
100年前、ブラジル政府は奴隷制度の廃止から移民を広く受け入れる体制をとり、日本の農村が貧困しかったことから日本政府も移住に積極的だったことが重なり、多くの人々が新天地を求めてブラジルに赴きました。今では沢山の日本人がブラジルに、沢山のブラジル人も日本に移住しています。

日本のアート界でも今年は様々なブラジル展が開催されています。
いろいろな展覧会がありますが、豊田市美術館「Blooming:ブラジル-日本 きみのいるところ」、東京都現代美術館ではブラジル移民の2世のペインター「大岩オスカール 夢みる世界」展などがあり、そして今月10月22日からは東京都現代美術館で「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」も開催されます。

ブラジルにはエルネスト・ネト、マレッペ、エリオ・オイチシカなど、素晴らしい現代美術のアーティストが沢山います。ブラジルといえば、サンバのように熱気がある作品なのかな?と思っている人や、全然想像がつかないという人は、ぜひ一度体感してほしいと思います。今までと違ったブラジルに出会えると思います!

ブラジルのイメージといえば、街からはサンバやボサノヴァがあふれ、暴力が日常化したファベーラと呼ばれるスラム街(映画、シティー・オブ・ゴットで有名になりましたよね!)、そしてアマゾン川と世界最大面積の熱帯雨林を持つ、日本の裏側にある国。そんな情報からは経済的に苦しそうな国をイメージしがちですが、バイオエタノールの需要などを始めとして、ブラジルの経済は好景気で、外国人投資家が多額の資金を投入しています。

話は少し変わりますが、世界中で叫ばれている「CO2削減」。本心からかは知りませんが世界中の企業や投資家が注目しているキーワードには違いありません。投資家だけでなくエコロジストも注目しています。ファッションブランドのエスプリを始め、世界中の企業や富豪が森林を守るという命題をかかげて近年は森林買収に必死です。ブラジルに隣接する国々でも、ベネトン社などが原住民と対立しながらエコロジーに必死です。環境の名を借りた植民地「グリーン・コロニアリズム」とされ呼ばれています。

CO2の吸収の面だけで言えば、亜熱帯雨林は吸収より排出のほうが多いようです。成長期にO2(酸素)を作る植物も死ぬ時には、空気中のO2と結合してCO2になってしまいます。それに植物を食べる沢山の動物たちや微生物や伐採がCO2を排出しています。シベリアなどの寒い地方は動物や微生物が少ない分、吸収率が高いのに、なぜ熱帯雨林を「CO2削減」のために購入するのでしょうね。

西洋医学に欠かせない薬草があり、地球上の生物遺伝子資源の2分の1が眠っていると言われているアマゾン。(ブラジル政府の許可なしに遺伝子資源は持ち出しができませんが、生物多様性条約によると今のところ法的拘束力がないようです。)森林破壊はCO2削減を抜きにしても、人間の世界に打撃を与えます。それを救おうと欧米や日本の資本が、猛烈な「善意」の息吹をブラジル(周辺)に吹きかけています。

参考にしたページです!
東京都現代美術館:MOT [ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力]
AFPBB Newsより「アマゾン全体は500億ドルで購入可能」、英首相アドバイザーの発言がブラジルで物議
熱帯雨林は果たして酸素の供給源か
最近、気になること | permalink | comments(0) | -

売れない?展覧会の作り方:006

こにゃにゃちわ。ユミソンです。
前回は展示場所の大枠の説明をしましたね。
今回は、変わった場所のお話をしたいと思います。

ギャラリーと美術館の大雑把な違いは、「美術館は文化の普及啓発をする場所」、「ギャラリーは作品を流通させる役割」をになっているかもしれません。と前回書きました。アーティストとしては流通も大切ですが、文化の普及啓発に関わっている方が仕事としてやりがいを感じます。なんだかきれい事のようなので汚く書いてみると、権力と金だったら権力の方が好みなのかもしれません(笑)。権力と呼ぶには、実際は何にも試行できない弱い力ですが。

もちろんギャラリーにも文化の普及啓発的な役割は多分にありますし、経済の力が強い現在では、コマーシャルギャラリーが社会に与える影響はとても大きなものになっています。ただシステムとして経済流通に乗せることを使命の一つとしているので分けました。美術館で展示される方が保存や研究の対象となって、歴史に残る可能性が高いといった方が妥当かもしれません。

しかし、このお話は今でも通用する反面、もう古いお話でもあります。なぜなら「美術館」という意味の強い、決められた場所での展示は作品を世界から閉じ込めてしまう作用もあるからです。「美術館で展示をしない」という意思表示はそれだけで、社会に大きなインパクトを与える行為です。

それに気がついたアーティストたちは1960年代中頃に美術館やギャラリーの抜けて、町や広場や個人的な場所での作品の発表をし始めました。保存できないような、「行為」を作品とする人々も現れました。この頃からどんどん世界中のアーティストたちは、「個人的」なことに重きをおいた作品制作や発表をしていきます。展示をする場所によって、作品の扱われ方や観られ方は、大きく変化することを示しているようです。

島をまるごと包むアーティストがいたり、山をまるまる一つ作品に仕立て上げるアーティストがいたり、道路を掃除することを作品とするアーティスト、公園や、人の家の庭先…様々な場所が展覧会場となっていきました。

大きな衝撃を与えたそれらのムーブメントが、美術館やギャラリーの制度を崩壊したのかといえば、皆さんもご存知の通り、現在も権力や経済力を多分に持って営まれています。美術館があるからこそ、「美術館で展示をしない」という対比ができるからかもしれませんし、そのムーブメント自体が研究の対象となることで歴史に刻まれるという矛盾もあるからかもしれません。

ユミソンも94年ごろから長屋などで展示を始め、2001年から06年までは毎年、自分が住んでいる地域のお寺や銭湯などで作品発表をしてきました。美術館やコマーシャルギャラリーにピックアップされるほどキャリアもないし(コマーシャルギャラリーの存在すら知りませんでしたが!)レンタルギャラリーに払う大金がないのも事実ですが、作品というものは頭の中の単なる思いつきではなくて、日々の生活の中から澱のように溜まった経験や知識、感情から出来上がってくると感じていたので、毎日影響を受けている場所に、作品という形で還元することは、制作をつづけていく上で大切なことなのではないかと考えたからです。今はそのプロジェクトはいったんお休みしていますが、またいつか再開できたらと思います。

そんなわけで、どこで展示をしているかで、アーティストの思想や立場というのが少し垣間見れるかもしれません。
では、また!
売れない?展覧会の作り方 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

売れない?展覧会の作り方:005

おひさしぶりです。ユミソンです。
だいぶここの更新も滞っていました。ごめんなさい。(という文言が最近多すぎですね…)

さて、展覧会の流れを前回まで書きました。
今回は、展示場所についてのお話をしたいと思います。

私たちが展覧会を見る場所に、美術館やギャラリーなどがあります。
美術館は実は博物館の一種というか、博物館の中で美術を専門に扱っているものをいいます。英語でも博物館はMUSEUM、美術館はART MUSEUMと言います。美術館は作品を収集し、保管や修復します。調査や研究を行い、教育普及などをすることなどが主な活動内容です。しかし、博物館と美術館は展示において意味合いが違います。博物館と美術館の違いの一つに、複製品の展示をしてないということがあげられると思います。

博物館には鯨のレプリカや人体模型などがありますが、美術館にはゴッホの絵画の複製や、岡本太郎の彫刻のレプリカの展示はしていません。博物館の展示は資料的要素が大きく、美術館は「本物」を見せることが重要だからです。余談ですが、大塚製薬が徳島県鳴門市に設立した「大塚国際美術館」は複製品の美術館です。ただの複製ではなく世界の名画を陶板(タイル)で原寸大に複製再現するというもので、その高い技術力はもう複製展示ではなく、新しい意味を持っているようです。

とにかく、時々ある例外を除いて美術館は、そのような役割をになっています。美術館は作品を展示するだけでなく研究や修復、保管もします。ギャラリーとはそこが違うようですが、イギリスのテイトギャラリーは日本の美術館にあたるものだったりと、ギャラリーと美術館の名称のはっきりした区別は、実はありません。

ギャラリーと美術館は、「私設」のものと国や自治体が運営する「公共的」なものに分かれます。ギャラリーはさらに私設の中で、「コマーシャルギャラリー(企画ギャラリー)」と「レンタルギャラリー」の2種類に分かれます。美術館は私設でも公共的でも、作品展示に価格がついていませんが、ギャラリーは私設のものは大体の場合には価格が付いています。私設ギャラリーは展示販売を目的とした商業的意味合いが強いからです。美術館は施設にしろ公共的なものにしろ、作品を通して文化の普及啓発的な意味合いが強いようです。ただしここでも、ノンプロフィットギャラリーといって、利益を視野に入れない私設のギャラリーも例外的にあります。

なので、少し大雑把な言い方をすると「美術館は文化の普及啓発をする場所」、「ギャラリーは作品を流通させる役割」をになっているかもしれません。これは原則でもルールでもなく、わかりやすいようにまとめただけなので、頭の片隅にうっすらと覚えておくぐらいにしてくださいね(笑)。

コマーシャルギャラリーは、ギャラリー側の企画した展示をする場所で、アーティストはギャラリーに作品を売り込みに行くか、ギャラリー側からスカウトされたり、紹介されたりします。場所にかかるモロモロの経費はギャラリー側が負担し、作家は作品の売り上げの何パーセントかをギャラリー側に渡します。(50%のところが多いようです。)

コマーシャルギャラリーは自分のギャラリーの個性を、アーティストの個性と重ねて見られてしまうので、作家の選定や、販売に力が入ります。そのため、ギャラリーのブランドイメージを常に保ち続けなければいけません。これは普通の企業と同じようなことだと思います。

レンタルギャラリーは、基本的に作家を選びません。場所にかかるモロモロの経費を作家が負担し、作品の売り上げの何パーセントかをギャラリー側に渡します。(10〜30%のところが多いようです。)ギャラリーだけでなく日本では、美術館も新聞社や作家団体にレンタルギャラリーのように場所を貸すことが時々あります。なんとか新聞社主催とか、日展や二科展などが、そういった展覧会です。

と、今回は場所の大雑把な説明をしました。
次回は変わった場所のお話をしたいと思います。
売れない?展覧会の作り方 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

売れない?展覧会の作り方:004

おっす。ユミソンす!暑中お見舞い申し上げます。
さて、前回のつづきです。

展覧会の流れを時間軸でお話している途中でしたね。

■展覧会会期後
あんなに大変だったのに喉もとすぎればなんとやらで、楽しい思い出を胸に打ち上げに挑んだり、次回こそもっと改善してやる…!という熱いを語ったり、誰が悪いとかむかつくとか、がんばったとか、他愛のない話でストレスを発散して展覧会は終ります。

これで、また次回!と行きたいところですが、作品の撤去、返却、機材の点検、作家さんやスタッフへの挨拶、会期中に行われたシンポジウムやトークショーの記録映像のテープおこし、記録写真の整理、かかった費用の領収書の整理…モロモロ作業が実はあります。

作品の撤去は、作家自身で行ったり、立会いのもとだったり、所属ギャラリーの方が撤去しに来たりと色々ですが、搬入した時と同じように梱包して作品を返却します。ギャラリーの壁に空いた穴は、パテ等で埋めて現状復帰です。何回か展覧会を重ねていくと慣れてきて、現状復帰のことも考えて設置をするようになります。いつかギャラリーや美術館に行った時に作品を観るついでに壁も見てみてください。真っ白のキレイな壁だと思っていたら、案外、修復跡の沢山あるデコボコした壁だったことに気がつきます。人って気にしないと、見ているようで見ていないんですね。

そして、照明や音響、工具などの点検をします。ギャラリーから借りているものを間違えてもって帰ってしまったり、逆に置いてきてしまったり、誰が無くした、壊した、どうしたと、問題にならないようにします。細かいですが、細かいだけにお互いに気になる所。「あ、いいですよ。そのままで!」なんて言葉を本気にしてほったらかさないように。立つ鳥、後を濁さずです。

あとは、お手伝いをしてくれたスタッフや参加作家さんに挨拶をします。菓子折りを持っていくほど大げさにしなくても良いと思いますが、ばたばたと大変な時を一緒に過ごしたのと、自分も大変なので相手のことがわからなくなっているので、少しクールダウンや俯瞰して現状を見るためにも、忘れないうちに気持ちを言葉にしておきます。挨拶をしていると、いろんな人が関わっているのが改めてわかったり、人がどんな風に動いていたのかがわかります。でも時間が経てば経つほど「ま、いっか。また会うし。」となってしまいます(ユミソンは!)。

そして!大変な作業、事後報告があります。記録写真をまとめて観やすくしたり、トークショーをテープおこしして簡単にまとめたりします。「こんな展覧会が行われましたよ。」という記録です。次回に何かする時、「自分はこんな展覧会をやっていたんだ。」と説明すると、助けてもらいやすくなったり、これからすることを理解してもらいやすくなります。

でも資料がないと、「えっとね、きれいな絵を飾ってね、うんとね、コンセプトは…なんだ…うまく言えたことがないや。」なんて大げさですが、言葉だけでは説明しきれないのも事実。「資料は、ここにまとめてあります!」となっていると、パブリックな信用もぐんと増します。うっかりすると本当の展覧会よりもスゴイことをしたような印象を与えます。過去は捏造です、立派な資料を作りましょうね(笑)!そのためにも記録写真は非常に重要です。

協賛や助成をしてくれた企業や団体への事後報告書の作成も必要です。お金を出してくれたところへは、「実際はこんな風に使いました。」と領収書をまとめたものや、開催のチラシや記録写真をまとめたもの、集客人数などを報告します。「よい展覧会ができました。次回もお願いします。」という意味もあります。一度、助成をした展覧会へは二回目は助成をしない団体もありますが、信用ができたので続けて助成をしてくれる団体もあります。なんにせよ、疲れて提出が遅れがちな報告ですが、最後のひと頑張りです!

そんなこんなで、展覧会の後もメンドクサイですが、実は大切な作業をこなして、展覧会の本当の終了になります。
では、次回!
売れない?展覧会の作り方 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
RECENT COMMENTS
PROFILE